とあるラーメン屋のピークが過ぎた昼下がり……
「はいっ空腹時に頼りになる!頼頼軒です!あ、はい……けーさつ!!?も、もず!!!」
「えっ?あーナツか」
「お前なにしたんだよ!」
「ただの仲間の一人だよ……」
「もしもし、ナツか?」
「そうです、真道小夏です、お父様にはびっくりさせてしまいました、もずさんのケータイ番号を選んだつもりが一緒に登録してあるお店の方に電話してしまったようです」
「あ?署の電話じゃねーの?」
「ちょっとデスクで話すのにははばかられて……」
「おっけー手短に分かりやすく頼むわ」
「最近誘拐事件が起きてましてそのどれもが子供を狙っているのですが身代金の要求も何の連絡もないのです、そしてもうひとつ、誘拐されている子供たちの年齢がじょじょに上がっているのです」
「誘拐……身代金なし……そんでナツが俺にこっそりと話すといったら」
「「モンスターがらみ」」
「一応、さらわれるのではなくそのモンスターがもしもずさんの周りにあらわれることもあると思い電話しました……」
「わかった、友達にも声かけてみるよ、サンキュー、一段落ついたらラーメン食いに来いよ、無理すんな!」
「お気遣い感謝します、もずさんそういうところやさしなんでもないです、がんばります!」
「?、おう、じゃーな」
さて、ととりあえずテツと純弥にメールしとくか……
よし、送信
人子は屋尾さんちかな
「プルルルルルルルガチャッ、はいもしもし屋尾です」
「ほう、屋尾、観ノ宮人子はいつ屋尾姓になったんだ?」
「もず!!!うるっさいわね屋尾さんちだから出て名乗るのよ!しょうがないでしょ」
「へいへーい、モンスターの情報だぜ」
「!真道さんから?」
「そう、子供を誘拐しているかもしれないモンスターっていうか身代金とかが連絡ねーんだと、モンスターだろうがなかろうが秘密っぽいけど俺らに知っといて損はないからとりあえず知らせてくれた感じかな」
「わかった図書館の方の公園は任せて」
「じゃあ他の公園うろちょろしてみるよ、気を付けろよ、お前ケータイ持ってねぇんだから助けにいけないぞ」
「大丈夫よ、とは大きな声では言えないわね」
「じゃあ俺も図書館周りにいくよ、もう一人知り合ったヒーローいるから……でも成り立てだから危ないかな」
「じゃあ3人でまわりましょう、それが手っ取り早いわ、名前は?」
「大学生の女の子で猪亦やいろ」