ある夫婦のもとに子宝がそれなりに歳を離れて産まれました
神様は一人目の女の子にすてきなこころを
神様はつぎの男の子にじょうぶなからだを
神様は二人目の男の子にりっぱなずのうを
少し歳を離れて末っ子の女の子には神様は少し悩みながらゆたかなそうぞうりょくをあげました
夫婦と四人のこどもたちはそれなりになかよくそれなりにすくすくそだっていきました
いつしかひとりめの男の子がじょうぶなからだを持っていたのですが人間関係で悩むようになりある日家族にさよならをしてしまいました
家族はひどくかなしみました、まだ末っ子の女の子には何が起きたかわからないくらいの年頃のことでした
歳の近かったひとりめの女の子とふたりめの男の子も影響を受けやすい年頃でふたりめの男の子はあまり笑わなくなりました
末っ子の女の子が大きくなった頃、ひとりめの女の子はすてきなこころを持っていたのですが治りづらい病気にかかってしまいました、でもすてきなこころを持った女の子にはすてきな恋人がいました、その恋人は病気の女の子を受け入れ二人は結婚して家族とさよならしました、嬉しいさよならでした
しばらくしてふたりめの男の子はお仕事をやめて遠いところに行ってもりっぱなずのうを持っていましたが予測できないことに耐えきれず苦悩の日々がありとうとうさよならしてしまいました、悲しいさよならでした
末っ子の女の子はゆたかなそうぞうりょくを持ってなにかをつくることが好きでした、男の子たちのさよならでショックを受けたことと人と話すのが苦手でこのひとには嫌われているのでは?というそうぞうりょくも持ち合わせていたため知らない人と話すとき泣きそうになってしまうことがありました
縁あって末っ子の女の子はこころの病気を軽くするお医者さんに出会います、おくすりをのんでおはなしをして知らない人と話すとき泣きそうになることはほとんどなくなりました
末っ子の女の子は絶対に自分からさよならや傷を作って抉ることをしないと決めていました
男の子たちがいなくなってちょっとしか過ごしてなかったわたしでさえこんなに、こんなに悲しくて苦しいのにおなかをいためて産んだお母さんや小さい頃からずっと一緒だったひとりめの女の子の事を思うとそんなことをしてる場合ではないのです、わたしはげんきだよと笑顔をしたいのです、まだ人が苦手なのは変われませんが笑顔を、したいのです
思い出は モノクローム
いろをつけてくれ
もういちど そばにきて