こちらは創作交流企画星たちのトリオに参加しているAllyの学生時代のお話です
チャイムと共に扉が開く、白髪混じりで眼鏡の男性の後ろについていく
「えー、昨日説明したと思うが、2年2組に転校生を迎えることになった、、、自己紹介して」
白髪混じりの眼鏡の男性、先生が私の名前を黒板にかいていた
「ほ、星村アリーデス!アメリカから来ました、日本語はじしんないケドがんばる、デス!」
「星村アリーさんだ、お母さんがアメリカ人?(うなずくアリー)で先週までアメリカの高校に通っていたそうだ、日本語はおぼつかないが徐々に覚えることもできるだろう、ぜひ仲良くなって日本語でも英語でも会話出来るようになるといいな!」
はーいという声が教室を包んだ
「では星村さん、あそこの空いてる席に」
「ハイ!」
とことことアリーは空いてる席に向かい座ってすかさず右隣の男子が英語で話しかけてきた
「(初めましてミズ星村!俺はリュウジハヤカワ!英語得意なんだ!わかんないことあったら聞いて!俺もわかんないときあるかもだけど!)」
緊張していたアリーはとても嬉しくなった
「(リュウジ!ありがとう!)ヨ、ロシクネ!」
なんだかんだで休み時間
「星村さんアメリカにいたんだって?どんなとこ?やっぱり勉強進んでるの?」
「リュウジくんもう星村さんに目つけてるの?やらしーい」
「そんなんじゃないよ!星村さんと話してみたいだけ……」
クラスのなかではハデ目な?女の子の3人組が来るようになった、リュウジくんのお友達なのかな?
「ねーねー星村さん帰りにマクドナルド行こうよ!あ、マクドゥナドゥ?」
「??mcdonald's?」
「そうそう~~!!!発音本場~~~~ウケる!アメリカのマックと日本のマック違うかもよ??」
「い、行きたい……ケド、今日は、お母さんとお出かけあって……」
「そっか~~じゃあ今度だね!あ、チャイム鳴る、またにしよ!」
チャイムが鳴り女子3人組は去っていった
mcdonald's、違うのかな……?
おしゃれな女の子達だな~~メイクして髪の毛もばっちり!みたいな感じ……
放課後帰宅してからお母さんと周りになれるためにお散歩兼買い物に出掛けた、ここにドラッグストアがあるね、コンビニはあそこだね、なんて話ながら、歩いていたら
大好きなアニメの等身大美少女フィギュアが飾ってあった
(!!!!!!!!!??????)
アリーはパニックだった!馴れない日本、突然の推し、突然の等身大の推し、出てきた言葉は
「なんですかこれは……」
めちゃくちゃ流暢な日本語が出た
「アリー?これアリーの好きなアニメの子よね……?」
お母さんも戸惑っている
「そ、そだよ……なんで街中にいるの……??」
アリーはこんらんしている
「!アリー、ここアニメグッズショップだって!」
「really!???そんな天国あるの!?お母さん入っていい!??」
「もちろんよ!私隣の本屋さんにいるわね、ずっといちゃだめよ」
「yes!あとでmailする!」
アニメ!アニメ!アニメ!
アリーの日本語は家族との会話、そしてアニメの吹き替えや字幕で覚えたので小さい頃からアリーにとってアニメはなくてはならない存在である
(コミックすごい!エコバッグやDVDがおまけについてるコミックがある!グッズもカワイイ!イメージお箸!すっごく日本っぽいものまで!せんす……??なに?このキャラユカタ着てる……花火のときにお母さんが着せてくれたけど夏のものなのかな?あとで調べよ……)
と情報の波に揉まれながら店内を物色していると見覚えのある制服に見覚えのある顔の女の子の二人組がいた
「あ!この新刊特典ついてるよ!」
「その新刊マジいいよ滾る!それとこの前始まったあのアニメがさあ……ん?」
じっと見ながら名前なんだっけと悩んでいたアリーを見つめる二人組
「星村さん!!!わわ!!!」
「アー!私のコト知ってた~~ヤッパリ!」
「星村さんなんでアニメショップにいるの……??」
「私アニメでニホンゴおぼえたくらいスキ!ダヨ!エヴァンゲリオンはあやなみがスキ!」
「そ、そうなんだ、綾波……わたしはカヲルくん……」
「わたしは加持さんがすき……」
「エヴァンゲリオンわかるダネ!?アメリカで周りに話せる人いなくてかなしい?おちこむ?チガウナ……」
「さみしい……?」
「ソレ!さみしいだったヨ……うれしーい!」
「わたしたちも周りに話せる人いると嬉しいよ?」
「えっでも早川くんの周りの……」
「Fooooooooo!!!嬉しい!私たちfriend、おとまだちになれる?なって!」
「あっ……うーん大丈夫じゃない?早川くんに近付きたいだけで星村さんには別に……」
「そっか!じゃあ、わたし雨川成海!よろしくね星村さん!」
「わたしは雲井萌那!よろしく!」
「あ、来たわね、そろそろ帰ろっか!」
「お母さん!きいて!わたしおとまだちができたヨ!」
つづく