創作企画【世界に正義と絆の未来を】の小説です、キャラクターお借りしています
ジェームズの案内で14106の衣装倉庫を見学するゆずこと美都
「ワッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「……バレたか……」
「どうしたのジェームズ……あ、服バカ社長だー!」
「バカ言うな」
衣装倉庫の試着室の段差に腰かける目立つ男が漫画を読んでいた
「だ、だれー?」
「うちの社長の皇一瀬だよ~まったく、さっき必死こいて探されてたよ~」
「静かなところで読書したかったんだよ!」
「先に仕事があるだろうに……なに読んでるの?」
「魔少女戦士チャイナムーン」
「あー!それすきー!」
「産まれる前に少女誌で連載してたやつですね!私も柚子子も全巻持ってます!」
「なー!面白いよなー!」
「でも仕事はあるならやった方がいいと思う」
「う……思い付いたことしてやんねえぞ」
「思い付いたこと?いま高瀬くんに電話しようと思ってたけど」
「高瀬呼ぶな」
「高瀬?」
「高瀬さん?」
「モブキャラだからあんま掘るな」
イッセは立ち上がり柚子子と美都に声をかけた
「こんなかで着たい、サイズとかは関係なしに着てみたい服あったか?」
「……?う、うん!」
「普通のお店よりジャンルが幅広くて迷っちゃいます!」
「よし!じゃあ着ろ!着ていいぞ!」
「へ?」
「ほえ?」
「ここらの服は撮影に使って通販の在庫にカウントされてない服が多いんだ、何かに残しておく服もあるからそこは注意な?試着くらいなら全然いいぞ、隣はスタジオあるから本格的なの撮りたいならジェームズは本業カメラマンだから撮ってもらってもいいしスマホでもい……」
「きゃーっ!社長ありがとう!!!」
「い!いろんな服着てみたいですー!」
きゃーっ!とイッセに群がる女子二人
「またそんなこと決めて~怒られるよ~」
「社長は俺だから~~」
柚子子と美都は早速着たい服を選びイッセとジェームズに着ていいか相談していた
「社長!このブラウスには何がいいと思う?」
「フリル多い感じだからやっぱりスカートだよな~これとか」
「ジェームズさん!わたしこれがいいです!」
「この服は……タグもビニールもないから大丈夫だよ、そうだスタジオの準備してくるね」
「お前さんらやっぱりフリル系好きなんだな、魔法少女だな」
「変身アイテムも魔法少女グッズだし…」
「私服もスカートばっかりかも……」
「あ、スタジオにおいてある試着室1個だからここで片方着替えてけよ、撮影のときはついたてとかで作るんだけどさ」
「はーい!」
「じゃあスタジオの方は私がいく!」
「わーっ!」
「美都かわいい!」
「ゆずこもかわいい!」
「さて、準備はいいかい?」
「すごい!スタジオだ、七五三以来だ……」
「今日に限ってカメラ忘れちゃってね……スマホしかないんだ…」
「おいカメラマン」
「君は仕事しない社長でしょ」
「全然いい!」
「むしろ簡単に送れるのでいいと思います!」
「イッセ照明やってね」
「あいよー」
「いいんじゃねえの?」
「見せて見せて!!」
「えっちょっとゆずこ胸元開きすぎじゃない?!セクシーすぎるよ!?」
「美都wwwセクシーwww」
「こんなガキでセクシーだと思うのは変態だけだから気にすんな」
「レディにそんなこと言わないの」
「まあそれくらい開いてるとそう思われる参考になったわ」
「あっそうか社長がデザイナーだもんね」
「こういう感想がヒントになるんだぁ……」
「そうゆうこと」
「ばんばんいちゃもんつけていいからね!さ、次の服選んじゃお!」
「「わーーーい!!!!!」」
「いちゃもんて……おまえらなあ……」
そんなこんなでどたばたと少女二人に振り回されつつオフィス14106は社長がいないまま就業時間を消費していくのであった