注意
有吉●壁のコントキャラアイニスタのファンアート小説で9割がオリジナル設定です
読んで、もるこんなのかくの〜ほ〜〜でおっけーです
誰かを死なせたあとに私も死んだのかもしれない
そんな気分よ
昼間から酒を飲んで公園のベンチから噴水を眺めていた
リフレッシュ休暇というやつをつかっている
私の行いのせいで未来ある若者を死なせてしまったのだ
「ハァー…あの子夢とかあったのかな〜あるよね〜!若者だもんなくても未来があるよ、なのに私が元カレに恨まれてるばっかりにさ、しんじゃったんだもんな…」
「お悩みのようですね」
「!?」
ふんわりとした茶髪に眼鏡で白い服を着た男が隣のベンチにすわってギターをいじっていた
私独り言多いし大きいけどこんなに聞こえてたか恥ずかしい
「すみません、ちょっとお悩みのようだったので…あそこの花壇を見ている男と旅をしていましてね、全国津々浦々お悩みを聞いたり歌を聞いてもらったりしているのでちょっと気安くですが声をかけてしまいました」
花壇の男?ああ同じ白い服をきた髪の毛の長い男がいる…路上ライブとかしているのかしら
「そ、そうなんですね!でも私の悩みはちょっと…人様にお話するには…話しづらくて…その…人のいのちが…関わってて…」
「ほう、大丈夫ですよそういう話ほど知り合いや身内には話せないこともあるので私達のような流れ者に聞かせてみて少し吐き出してみては」
「えーと…」
一理あるけど…話しざるをえない感じになったな…でも流れ者で全然知り合いじゃないし職場に話バレてるし捨てるものはないかな…
「実は、ある日洋服を買おうと悪いとは思っていたんですがスマホ歩きしてて、しかもヒールで、ちょっと歩きづらいなーと思ってたらほんとにコケて、そしたら近くにいた男の子にぶつかったら黒っぽい服を着た男がその男の子にナイフ刺してて、血まみれで、よく見たらその男は元カレで、男の子は血が止まらないし元カレは逃げるし周囲もザワザワするしとりあえず協力してもらって警察やら救急車やら呼んだんですけど、男の子、助からなくって、亡くなって」
眼鏡の男はじっと私を見ている
「元カレってわかってたからすぐ捕まって、理由はケンカ別れしたのが納得いかなくて恨まれて…みたいな、男の子、未来あるのに私のせいで、亡くなっちゃったんだなって思うと…」
「死んでからも未来があるのかもしれませんよ、私達人類達は天国地獄死後と言いますが誰一人死んだことがないのですよ、死んでいても生きているのかもしれません」
「それは…」
若干屁理屈のような気もするが仮死状態とかどうなんだろうとか思うけどまあ突っ込みづらいのでやめた
「私達はそういう歌を歌っています、人生大変に色々なことがあります、生きているのかもしれない、まるっきり死んでいるのかもしれない、そういう間の状態もあるのかもしれない」
公園で昼間から酒のんでぼーっとしてた私にはちょっと胸に刺さるな
「死んでいるのかもかぁ…」
「でも私の見る限りあなたは生きているようなので未来はあるのです、亡くなった若者と同じように未来は今を生きる誰にでもある、それが余命を告げられた患者にも」
「はあ…そうですね、落ち込んでてもこれから何事もなければ普通に生きていくんでしょうね…」
「そうです、あなたは生き続けるべきです、べき、べきとは私の主観なのですが最後に決めるのはあなたです、私のオススメは生き続けることですかね」
と真面目に語り尽くした眼鏡の男は最後にニコッと笑った
悪そうな人ではないなあと私もニコッとしておいた
眼鏡の男はさてとと小さく言い
「ギターの弦の張替えが終わったので私はこれで、駅前で夜に数日は歌っています、よかったらどうぞ」
「あ!ありがとうございましたこんなこと聞いていただいて…」
「あなたが生き続けられる世界でありますよう、では」
と眼鏡の男はギターケースを背負って髪の毛の長い男に声をかけ立ち去った
私は思った
「ツボとか売りつけてくる人じゃなかったな…」